忍者ブログ
沙羅が日々の出来事を気まぐれに綴っていきます。 アニメ、漫画の感想に関してはネタバレ注意。
<< 12  2025/01  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31    02 >>
[196]  [195]  [194]  [193]  [192]  [191]  [190]  [189]  [188]  [187]  [186
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

迎えられたのは祖母の部屋。
お気に入りのソファに座ると、テーブルのお菓子が目に入った。
まるで此処に誰か来るのを知っていたかのようだ。
「時間も、紅茶もたっぷりあるからね。とっておきの話をしてあげるよ。」
成長したはずの僕を見ても驚く様子もなく、
かつてと同じくゆったりした動作で紅茶をついでいる祖母に安心して、僕はソファに背を預けた。
「ご覧、あの森を―」
長い夜が始まった―。

「魔女や魔法使いと呼ばれる存在は、どうしてあるのだと思う?」
突然投げ掛けられた問いに首を傾げる。
「人間離れした術を使う種族だから…じゃないの?」
「あぁ、そうさ。種族、普通とは違うから、分けられて名が付けられた。
でもね、彼らが人間であることに変わりはない。世の見方が間違ってるのさ。」
穏やかだった祖母は急に顔を引き締めた。
僕も全身を緊張させた。
「でもね、彼女は本物の魔女なのさ。」
祖母は窓の外を見た。
暗くて雨が降っていて、何も見えないはずだった。
しかし彼女には見えているのだろう。
魔女の森が―



5に続く
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
≪   Requiem 5    ♥ HOME ♥    Requiem 3   ≫
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
[06/14 ひろ]
[05/05 吉野]
[04/23 吉野]
[07/29 吉野]
[04/04 皇]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
朝霧 沙羅
性別:
女性
趣味:
読書、舞台鑑賞、ゲーム、PC
自己紹介:
twitter始めましたー♪気軽にどぞ。
@sara_asagiri


フルーツメール
バーコード
ブログ内検索

Copyright (c)気まぐれ天使 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Material by Pearl Box  Template by tsukika


忍者ブログ [PR]