風邪がなかなか治りません、沙羅です…。
妹まで鼻水がぁ~なんて言ってます。
「どれくらい酷い?」と聞いたら、
「今なら粘写出来そう…」だそうです(笑)
そりゃ大変だわ。
さて明日からテスト期間に入りますが、少しずつ小説をUPしたいと思います。
今回は完全オリジナルの中編小説です。
完結には暫くかかりますが、どうぞお付き合い下さい!
では続きからどうぞ☆
妹まで鼻水がぁ~なんて言ってます。
「どれくらい酷い?」と聞いたら、
「今なら粘写出来そう…」だそうです(笑)
そりゃ大変だわ。
さて明日からテスト期間に入りますが、少しずつ小説をUPしたいと思います。
今回は完全オリジナルの中編小説です。
完結には暫くかかりますが、どうぞお付き合い下さい!
では続きからどうぞ☆
そこへ行ってはいけないよ
そこは彼女の森だから
何が起こるか分からない
そこは帰らずの森だから
何度も物語を聞かされた。
これは真実の話、ご覧あの森を…そう言って、
窓から見える小さな森を指差してから語り出すのが祖母の癖だった。
語られるのは森に棲む魔女の話。
どんな話でも最後はいつも、
『彼女の森へ行ってはいけないよ』で終わるのだ。
子供の頃は本当に恐ろしくて、森に近づけなかった。
でも今は…大好きな祖母がいなくなった今なら…
―居場所をなくした今の僕ならば…
物語の中でしか知らなかった森は、想像を遥かに上回る美しさだった。
辺りには豊かな木々が溢れ、どこかで鳥が歌ってる。
時折草むらから顔を覗かせる兎、木の実を抱えたリスたちの瞳はこの上なく無垢で、
本当にこの森で良いのかと何度も疑問符を頭に浮かべた。
それでも僕は歩く。
後戻りなんて出来ないから。
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そこは彼女の森だから
何が起こるか分からない
そこは帰らずの森だから
何度も物語を聞かされた。
これは真実の話、ご覧あの森を…そう言って、
窓から見える小さな森を指差してから語り出すのが祖母の癖だった。
語られるのは森に棲む魔女の話。
どんな話でも最後はいつも、
『彼女の森へ行ってはいけないよ』で終わるのだ。
子供の頃は本当に恐ろしくて、森に近づけなかった。
でも今は…大好きな祖母がいなくなった今なら…
―居場所をなくした今の僕ならば…
物語の中でしか知らなかった森は、想像を遥かに上回る美しさだった。
辺りには豊かな木々が溢れ、どこかで鳥が歌ってる。
時折草むらから顔を覗かせる兎、木の実を抱えたリスたちの瞳はこの上なく無垢で、
本当にこの森で良いのかと何度も疑問符を頭に浮かべた。
それでも僕は歩く。
後戻りなんて出来ないから。
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